大相撲の大関経験者で東前頭2枚目の高安(33=田子ノ浦)が、日本相撲協会に「2023年5月14日朝の稽古中に右大腿(だいたい)部に痛み、右内転筋筋損傷で全治約3週間要する」との診断書を提出し、夏場所初日を休場した。

これにより初日の対戦相手の関脇豊昇龍(23=立浪)は不戦勝となった。高安の休場は今年初場所以来で14度目。今場所の十両以上の休場者は、小結若隆景を含めて2人となった。

先場所10勝を挙げた高安は、場所前に地元茨城県神栖市で行われた春巡業で「巡業の最後に(ファンの)皆さんにたくさんの声援をいただいたので、そのことに感謝しながら、期待に応えられるように結果を出すだけ。精いっぱい頑張りたい。相撲ファンの皆さんに喜んでいただけるようにベストを尽くします」と意気込んでいたが、無念の負傷となった。