新関脇の若元春(29=荒汐)が、過去3戦全敗だった大関貴景勝に初めて勝ち、2桁10勝目に乗せた。

「ここまで勝ったことがない大関戦。今日こそはと思っていた。落ち着いて、気持ちは負けないようにいきました」

強烈な張り手を食らった。しかし、ひるむことなく攻め続けた。最後は体を浴びせるように押し倒し。完勝だった。

先場所は小結で11勝。今場所の2桁勝利で、来場所の大関とりに挑む権利を得た。「まだ(千秋楽の)1番あるんで。来場所のことは考えていない」と言った。

同じ関脇の霧馬山が大関昇進を確実にした。「正直、すごいなと思う。自分はまだ、今の番付をまっとうすることしか考えられない」。着実に力は証明している。上の番付へ、より近づくために大事な千秋楽の1番。「頑張りたい」と短い言葉に決意をこめた。

【大相撲夏場所全取組結果】はこちら>>