日本相撲協会は27日、27代木村庄之助の熊谷宗吉(くまがい・そうきち)さんが22日に死去したことを発表した。死因は老衰。97歳だった。

岩手県盛岡市出身の熊谷さんは1925(大14)年12月3日に生まれ、35年夏、ヒゲの伊之助と呼ばれた19代式守伊之助に入門。翌36年1月の春場所で初土俵。年功序列廃止の第1号として三役格の一番下から二人抜きで当時史上最年少の48歳で立行司式守伊之助に昇格し、77年11月の九州場所で木村庄之助に昇格。90年九州場所で定年し、55年に及んだ行司生活に幕を閉じた。

熊谷さんの告別式は、25日に近親者のみで既に執り行った。