先場所優勝した横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)が、名古屋場所4日目から休場することが決まった。「腰椎椎間板ヘルニアと腰椎椎体終板障害で1カ月間の安静加療を要す」との診断書と休場届を提出した。

師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)はこの日、名古屋市内の部屋で報道陣の取材に応じ「腰が痛いのを我慢していたが、耐え切れなくなった。合宿の時もずっと痛いのを我慢していて、ヘルニアになっていたのも自分では分からなかったらしい。再出場は厳しいんじゃないか」との見方を示した。

照ノ富士の途中休場は昨年秋場所以来で、通算17度目の休場。横綱昇進後は在位12場所で6度目の休場となった。

かねて悩まされる膝については、同親方は「大丈夫」と問題ないと強調。一方で、約1カ月前から悩まされている腰痛については状況が思わしくなく、抱え込んだり、そり返したりすることは腰の負担があってできず「痛いから前かがみで相撲を取ることしかできなくなっていた」という。

今後は、場所後の巡業などへの出場を目指し、治療に当たっていくとした。