大相撲秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の新番付が28日、発表され、新関脇に昇進した琴ノ若(25=佐渡ケ嶽)が、番付で肩を並べた父であり師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)同席で、千葉・松戸市の部屋で会見した。開口一番「素直にうれしい。師匠と同じ番付となり光栄」と、喜びを口にした。7月の名古屋場所では、三役として初の2桁白星となる11勝を挙げ、大関昇進の起点をつくった。三役で3場所33勝の大関昇進目安に向けて、足場固めの場所となるが「いい相撲を取って、2桁以上を目指したい」と力を込めた。

佐渡ケ嶽親方は「やっと並んでくれた。でも、ここで終わりではない。まだ番付は上に2つある。私と並ぶのではなく先代(=先代佐渡ケ嶽親方の元横綱琴桜)に並んでほしい」と、琴ノ若にとっては祖父、佐渡ケ嶽親方にとっては義父の名を挙げて、さらなる出世を期待していた。