幕下で長い相撲の末に決着がつかず、2番後に取り直しとなる取組があった。

西38枚目の宝香鵬(34=宮城野)と東39枚目・欧勝竜(27=鳴戸)の一番。膠着(こうちゃく)状態となって決着がつかず、審判が手をあげて勝負を止めた。

取組前に力水をつける十両以上では水をつけるなど息を整えた後に勝負を止めた時点の同じ体勢から再開する「水入り」。幕下以下ではいったん土俵から下がり2番後にあらためて取り直しとなる。

取り直しの一番は立ち合いが合わず2度の待った。低い姿勢から欧勝竜がもろ差しとし“秒殺”で宝香鵬を寄り切った。欧勝竜は「とにかくやるしかないと思った。集中していった」と息をはずませていた。