日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、行司、呼び出し、床山の昇進を承認した。来年初場所の番付発表日となる12月25日付の人事で、立行司の41代式守伊之助(64)が木村庄之助に昇進することが決まった。

37代庄之助が2015年春場所で定年退職後、庄之助は8年半以上不在となっていた。現在の伊之助が38代庄之助に昇進することで、来年の初場所から約9年ぶりに行司の最高位が土俵に立つことになる。

伊之助は来年9月が65歳の定年となるため、最高位の庄之助は在位約9カ月となる見通し。伊之助は19年初場所の昇格以降、今月の秋場所9日目で通算11度目の差し違え。裁きが安定しないことが考慮されたとみられ、庄之助昇進は最後の1年のみとなってしまった。

その他の行司の昇進は以下の通り。

▽行司 木村寿之介(幕内→三役)、式守正一郎(三段目→幕下)、木村桜乃助(三段目→幕下)、式守昂明(序ノ口→序二段)、式守衆侯(序ノ口→序二段)