大相撲初場所を13勝2敗で制した横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が、若い力士たちをもてはやす動きに苦言を呈した。

千秋楽から一夜明けた29日、都内の伊勢ケ浜部屋で会見。伯桜鵬、大の里、熱海富士、尊富士など次々と若手が台頭する相撲界について「今後に向けて若い子たちが力を付けてくるのは良いことだと思う」と語った。具体的な力士のことについては明言をしなかったが、「勢いだけではなくて、ちゃんと実力をつける。最近見ていても1場所、2場所で勢いが止まるというのは勢いだけで、みんなが騒ぎすぎている部分もある。ちゃんと勝っていくような感じには見えない。そういう子が出てきてほしい」と成長を願った。

初の綱とりを目指したモンゴル出身の後輩、大関霧島については「もうちょっとのところだったと思う。何が足りなかったのかを考えて気持ち入れ替えてやってくれると思う」と期待を寄せ、大関昇進が確実の関脇琴ノ若については「15日間振り返ってみても、本当に安定していて、力をつけてきている」と評した。