東前頭筆頭の宇良(31=木瀬)が、相手を幻惑させるような動きで“銀星”を挙げた。大関霧島に土俵際まで押し込まれた後に一瞬、距離が空くと、大きくしゃがみ込んだ。霧島の左の突きが空振りとなった上に、予想外の動きに慌てたのか、バランスを崩した相手の隙を逃さず、突き落とした。前日2日目こそ横綱照ノ富士に敗れたが、初日の豊昇龍戦に続き、大関から2つ目の白星を挙げた。

取組後、勝敗を分けた土俵際の動きについては「ちょっと覚えていないです。無我夢中で」と振り返った。大阪・寝屋川市出身だけに「大阪はとても過ごしやすくて好きです」と、連日の大声援に加えて、土俵外からも力をもらっている様子。場所前には京都で行われた後援者会の会合に参加し「励ましの声をたくさんいただいたので、頑張ろうと思いました」という。「残りもしっかり頑張ります」と、力を込めていた。

【大相撲春場所全取組結果】はこちら>>