東大出身力士が、関取を目指して1歩前進した。

西三段目10枚目の須山(26=木瀬)が阿龍をすくい投げで破り、4勝1敗。自己最高位で勝ち越しを決め、幕下昇進をほぼ確実にした。小手投げを食らっても粘り、一気にぶん投げた。「覚悟を決めてできた。体を入れ替えられた」と喜んだ。

文学部哲学科卒の東大生らしく、理詰めで角界を歩んできた。22年夏場所の初土俵から注目を浴び「入って3年で(幕下に)上がる」。その目標に半年早く到達し「順調。達成できて良かった」とホッとした。

今後の課題は「純粋に体重を増やす」こと。73キロで東大相撲部に入部し、104キロで入門。112キロで序ノ口デビューし、現在は118キロになった。「完成形は130くらい。まずは九州場所までに120キロ」と未来予想図を描く。

「文武両道」を地で行く希少な存在だ。東大卒では、プロ野球は元ヤクルト宮台康平ら6人、Jリーガーも2人を輩出しているが、ともに現役はゼロ。角界では国立大出身力士は過去に4人いるが、関取はいない。かねて掲げていた目標は東大だけに「東大関」。75年創部の相撲部初のプロ力士が東大の“武”の顔になってみせる。【飯岡大暉】

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