現役引退を発表した横綱照ノ富士(33=伊勢ケ浜)が、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)同席で、両国国技館で会見した。

照ノ富士は会見冒頭で「私、照ノ富士、現役を引退し、年寄り照ノ富士として、今後、後進の指導に尽力してまいりたいと思います」と語り、「14年間、本当に激しい相撲人生だった」と振り返った。

引退を決断するまでの経緯についても明かした。今場所初日で敗れたあと、「もう1回負けたら引退したいと思います」と、師匠に引退の覚悟を伝えていたという。

1人横綱の期間が長く続いた。「横綱を張っている以上、やるべきことをやろうという1つの思いで頑張った」と振り返り、「自分のやれることはやったかなと思う」とかみしめた。伊勢ケ浜親方も「やれることは全部やってきた。本人の思いを尊重した」と話した。

思い出の一番を聞かれて、「一番一番に全力を尽くしてきたつもり。この一番というのはあまり浮かばない」とまず前置き。そのうえで「あえていえば」として、けがから復帰して序二段の土俵に上がった際の取組を挙げた。19年春場所初日のその一番について「14年の相撲人生で一番緊張した」と語った。

初場所は4日目に前頭翔猿に敗れて2勝2敗と不振。5日目に右膝と腰の痛みを訴えて休場を届け出ており、この日、日本相撲協会から正式に引退が発表されていた。横綱は現役時代のしこ名で5年間、親方を務められるため、今後は伊勢ケ浜部屋付きの年寄「照ノ富士」として、後進を指導する。

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