大関大の里(24=二所ノ関)が、大関経験者の東前頭4枚目・高安(35=田子ノ浦)との「1敗対決」に敗れて1差に後退した。
新横綱豊昇龍が休場したこの日、「ネクスト横綱候補」として期待がかかる大器だが、大事な一番を落とした。高安に立ち合いから一気に攻め込まれ、苦しまぎれの右上手で逆に相手を呼び込み、寄り切られた。
高安には昨年夏場所に1度だけ対戦し、押し出しで敗れていた。これで2連敗。豊昇龍、琴桜と横綱、大関を連破してきた勢いを止めることはできなかった。支度部屋では「また明日から頑張ります」と短い言葉を繰り返した。
昨年九州場所から大関3場所目。9勝6敗→10勝5敗と優勝争いに絡めず、看板力士として悔しさを味わってきた。しかし今場所は地位への慣れもあるのか、相撲のスケールは巨大に成長してきた。目立つのが左右のおっつけ。不利な体勢からも、以前は崩れていたところをしっかり残し、体を生かしておっつけながら前に詰めていく相撲に成長してきた。
しかし、この日は相手の勢いにのまれた。昨年初場所に新入幕で幕内はまだ8場所目。この1年ですでに2度の幕内優勝を飾り、大関の地位まで上がってきたが学ぶべきことは多い。
追いかける形で終盤戦に臨む。大関3場所目での優勝へ、ここからが底力の見せどころとなる。

