前頭16枚目の熱海富士(22=伊勢ケ浜)が取組前まで1勝7敗と、極端に合口の悪かった大関琴桜を破り、優勝争いに踏みとどまった。
右を差して寄り立て、上手も引いて止まらずに寄り切り。「勝てたことは、すごくうれしい。やる(と決めた)ことを出し切るのに精いっぱい」と、声を弾ませた。トップを1差で追う3敗を守ったが「本当に僕は隅っこの方で頑張るだけという気持ち」と、無欲を強調した。2場所連続で優勝次点だった23年九州場所以来、10場所ぶりに2桁白星に到達。事実上、優勝争いが絞られた4人のうち、もう1人は同部屋の草野と共闘状態だが「明日、全力で頑張ります」と、自分のことだけに集中していた。

