西十両3枚目の若ノ勝(22=湊川)が、価値ある9勝目を挙げた。
同5枚目の白熊(二所ノ関)を突き出して、連敗を2で止めた。9勝3敗となり、幕内下位の成績にも影響されるが、来場所の新入幕へ前進した。
先場所は12勝で十両優勝を飾り、自己最高位で迎えた今場所は7連勝スタートを切ったが、この4日間で3敗と足踏みが続いた。
それでも、この日は立ち合いから前に出た。「集中していきました」。近づいてきた新入幕へは「どうですかね、今は分からない。あと3日、集中してやるだけ」と気を引き締めた。
大きな刺激もあった。2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)男子シングル銅メダリストの佐藤駿(22)は、埼玉栄高時代の同級生。テレビ観戦はできなかったが、ニュースで知って驚いた。
「高校時代はしゃべったことはなかったし、同じクラスにはならなかったが、(佐藤は)当時からすごい大会に出ていた。今回もすごすぎて、刺激になります」
初土俵は2022年初場所で、新十両は昨年の春場所。178センチ、141キロの体格は決して大きくはないが、力強い突き、押し相撲には定評がある。
五輪でメダルをつかんだ同級生の次は、自分が新入幕へ。若ノ勝は残り3日間で2場所連続の2桁、さらに大きな目標をつかむ。

