大関経験者で西前頭12枚目の朝乃山(32=高砂)は、ショックの大きさを物語るように、敗れた取組後に極めて珍しい取材NGの姿勢を示した。24年夏場所の幕下最下位格付け出しの初土俵から、12場所目の西前頭筆頭義ノ富士と初顔合わせ。立ち合いから相手の突っ張りに、上体をのけぞらせながらも、下からあてがって対抗し、右を差した。そのまま寄り立てたが、相手に左上手を引かれると、上手投げに体を裏返されそうになった。それを耐えて右四つの力比べとなったが、相手に引きつけられ、土俵際までつられて、そのまま寄り切られた。
左膝の大けがから再起し、再入幕した先場所に続き、2場所連続で13日目から最終盤で3連敗を喫した。取組後は「今日は…。すみません」と言い、支度部屋で報道陣に背を向け、まげを結ってもらうなど、帰り支度を済ませた。これまで、勝っても負けても、ほとんどの取組後で報道陣に対応してきた。だが、先場所でショックを受けていた終盤の3連敗を、今場所も繰り返し、肩を落としていた。

