[ 2014年6月20日7時30分

 紙面から ]<W杯:カメルーン0-4クロアチア>◇1次リーグA組◇18日◇マナウス

 カメルーンが醜態をさらして敗退した。1点を追う前半40分。アーセナルやバルセロナで活躍し、大舞台に慣れているはずのMFソングが突然プッツン。並走していた相手FWマンジュキッチの背中に右ひじを振り下ろして一発退場。これでチームは崩壊した。

 後半3分にはGKのキックをカットされ、そのまま失点。終了間際にはいらだったDFアスエコットがチームメートのFWムカンジョに頭突きを食らわせた。ドイツ人のフィンケ監督は「10人で戦うのが厳しいのは分かっているが、こんな風に崩れるとは…。謝罪したい」とうなだれた。

 出場ボーナスをめぐり協会ともめるのは毎度のこと。国内に200以上あるという民族同様、チーム内でも内紛が後を絶たない。8強入りした90年イタリア大会以来の決勝トーナメント進出を逃し「他国と考え方のレベルが違う」とFWウェボ。その言葉がチームの未成熟さを物語った。