[ 2014年7月2日9時22分

 紙面から ]

 ウルグアイ代表のFWルイス・スアレス(27=リバプール)が謝罪し“かみ癖”の封印を誓った。1次リーグ・イタリア戦(24日)で、接触した相手DFキエリーニにかみついたことについて1日、自身のツイッターを更新。「家族と数日間を過ごし、冷静さを取り戻した。かみついたことが真実。後悔しているし、キエリーニやサッカーの全てのファミリーに謝りたい。もう同じことは起こらない」との言葉を投稿した。

 当初、FIFA(国際サッカー連盟)の規律委員会の答弁書では「バランスを失って、相手選手に倒れかかった。かんだり、かもうとしたりはしていない」と主張していた。しかし代表戦9試合の出場停止と、サッカーに関するあらゆる活動を4カ月禁止する重い処分などを受け、ついに自分の罪を認めた。

 一方、かみつかれたイタリアDFキエリーニは、スアレスのツイートに対して返信した。「もうあの事はすべて忘れた。FIFAが出場停止を軽減することを祈っているよ」と大人の対応を見せた。

 “かみつき事件”は、余波を生んでいる。ウルグアイのムヒカ大統領が、地元テレビ局の取材でFIFAを批判した。「大多数の人が、年老いたイホス・デ・プータ(スペイン語で“売春婦の子”の意)だ」と放送禁止用語を口走り、わざとらしく口を手で押さえた。さらに「処分はファシズムの制裁だ」とも話しており、侮辱的な発言は大問題に発展しそうだ。