HKT48指原莉乃(26)が28日、横浜スタジアムで卒業コンサートを行った。アイドルオタクだった少女が、08年3月1日にAKB48劇場でデビューしてから4076日目。選抜総選挙では前人未到の3連覇を含む4度の制覇を成し遂げ、バラエティー番組に数多く出演するスターとなった。一時代を作った規格外のアイドルが、平成の終わりと同時に、その大好きだったアイドルに別れを告げた。

<今後の指原>

指原莉乃は不定期の番組も含めると、実に9本ものレギュラーをもつ。場の空気を見極める判断力と高いコメント力は、同世代の女性タレントではダントツ。この引く手あまたの状態は、今後もタレントとして活躍し続けるのは確実だ。

これまでは「アイドル」の肩書があった。指原本人も「アイドルというフィルターが1つあると、振りがきいてて何でも受けるというところもあるので、正直手放すのは惜しい部分はあります。今まで肩書に助けられてきてもいるので、いまさらそれを外して…というのも不安はあります」と話す。

それでも、MCとしての仕切りから、ひな壇での“ガヤ”まで。そして、発言も歯に衣(きぬ)着せぬ飾らない辛口から、自虐ネタまで、オールマイティーにこなせる女性タレントの存在は、今後も貴重だ。

指原は卒業後について「本当にまだ何も考えられない。今までずっと突き進んできたので、ちょっとゆっくり進むというか、連休をいただいたりとか…。旅行も行きたい」と話している。だが、レギュラー番組の多さもあり、今後も多忙な日々は続きそうだ。【大友陽平】