AKB48グループが4日から1週間にわたって、ツイッターで「おうちで握手会」を行った。

新型コロナウイルスの影響で、今年に入って握手会は延期されており、「皆さまに少しでも握手会の雰囲気をお届けできれば」と“エア握手会”の開催が決定。各メンバーが握手会の様子を“再現”し、それぞれが自宅で撮影した動画を配信した。

握手会といえば、AKB48グループの代名詞の1つと言える。担当歴5年ほどで、握手会現場での取材や、握手会での様子、キャラクター、タイプなどを取材で聞くことはあっても、メンバーとファンが実際どのようなやりとりを行っているのか、全てを把握はできない。昨年、約2年ぶりに担当に復帰し、その間に加入したメンバーも多かったため、メンバーを知る絶好の機会と、動画を見てみることにした。

今回、動画が公開されたのは、休養中などの一部メンバーをのぞいた、11~28歳の計349人。今回の動画と実際の握手会での様子が必ず同じということはないにしろ、これがまた、実にさまざまなキャラクターやタイプがいるのだ。

とにかく明るいメンバー。おっとりしていて口数は少ないが何か癒やされるメンバー。恋人気分を味わわせてくれるように甘える感じのメンバー。ツンデレな対応をするメンバー。ネタで笑わせてくれるメンバー…。

メンバーにとっても得手不得手はあるのだろうし(経験が物をいう部分もあるだろう…)、普段からあの手この手でファンを楽しませる工夫をしているのだろうなと感じられ、また歌やダンスなどのパフォーマンスやSNSなど、あらゆる部分で自己プロデュースが求められるのだと、改めて実感したのと同時に、はまる理由も分かったような気がした。

今後のウイルスの感染状況によるが、これまでの握手会のような形式で再開することが容易でないことは自明の理。それでも直接的なコミュニケーションをはかる機会(もはや文化というべきか)が残っていくことを、ファンもきっと願っているだろう。

「おうちで握手会」の動画は、TwitterやYouTubeの各グループの公式アカウントやチャンネルで見ることができる。“お試し”するなら、今がチャンスだ。【大友陽平】