HKT48宮脇咲良(23)が19日、マリンメッセ福岡で卒業コンサート「Bouquet(ブーケ)」を行った。アンコールで「あなたがいてくれたから」をソロ歌唱した後、宮脇がスピーチで涙を流しながら感謝を伝えた。全文は以下の通り。

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13歳でHKTに入った私が、10年たち、23歳になり、今日、HKTを卒業します。2年半離れていて、戻ってきて、1カ月しか活動できなかったこと、私自身も本当に申し訳なく思っているし、寂しく思っています。でも、2年半離れていたからこそ、時間が限られていたからこそ、この1カ月間は本当にかけがえのない、大切な宝物のような時間でした。

まずはHKTのマネジャーの皆さん、運営スタッフの皆さん。10年間本当にありがとうございました。子供だった私にたくさんのことを教えてくれて、学生から社会人へと成長する過程を見届けてくれて、本当にありがとうございました。たくさんご迷惑をお掛けしたと思います。いつもHKTのことを考えてくれて、愛と情熱を注いでくれて、その姿を見て、頑張ろうと思いました。本当に長い間、お世話になりました。

そして、このコンサートを作ってくれた、コンサートスタッフの皆さん。「HKTといえば、コンサート」と言われだしたのは、皆さんが携わってくださってからだったんじゃないかなって思っています。未熟だった私たちに、本当にたくさんのことを教えてくれて、時にはしかってくれて、今日も同じく、いつも最高のステージを作ってくれて、本当にありがとうございました。

次に、衣装さん、メークさん。私たちをいつも、アイドルにしてくれて、ありがとうございます。たくさんの愛を込めて、魔法をかけてくれて、アイドルにさせてくれて、ありがとうございます。どうしても、とむちゃなお願いをして、卒業コンサートの衣装を、オサレカンパニーの方に作っていただきました。私はオサレの衣装を着ると、アイドルになれるような気がします。この衣装たちは、アイドルにとってたくさんの力をくれます。

今回は特別に、メンバー全員分の新衣装を作っていただきました。衣装の裏に自分の名前。たった1つしかない、自分だけの衣装。48を作り上げたオサレの衣装を着られることが、どれだけうれしくて、光栄なことか、全メンバーに経験してもらいたかったからです。HKTとして最後に着る衣装であるこのドレスを、オサレの皆さんが作ってくださって、本当に心からうれしく思います。あらためて本当にありがとうございます。

続いて、秋元(康)さん。秋元先生の作ってくださる1曲1曲は、私にとって人生の教科書のようなものでした。未熟な私は、秋元さんの歌詞で人生を学び、つらい時、涙が止まらない時、秋元さんの歌詞を聴くと、元気づけられていました。今思い返すと、私が泣き言を言うときは、必ず秋元さんだけに言っていた気がします。そんな私の背中を押して、一歩を踏み出せるような言葉をくれた秋元さんには、本当に感謝しています。

秋元さんからいただいた1つ1つの歌詞、言葉は、これからも私の足元を照らし、私の未来を照らしてくれるような光のようなものです。これからも、泣き言を言うかもしれませんが、よろしくお願いします。本当にありがとうございました。

そして、お父さん、お母さん。弟だったり、親戚だったり、家族のみんな。いつも支えてくれてありがとう。10代の頃は、本当にいっぱい迷惑もかけて、ケンカもしたけど、今では私の活動を心から応援してくれて、サポートしてくれてありがとう。これからも家族の誇りの娘になれていたらうれしいです。

そしてメンバーのみんな。みんなと離れることが、本当に寂しいです。みんなと一緒にいる時間が本当に大好きで、大切で、ずっとこの時間が続けばいいのにって言って。同期のみんなとは思い出がありすぎて、うれしかったことも、つらかったことも、ケンカしたことも、みんなで泣いたことも、その全てが、今では大切な思い出です。

私のようになりたいと、キラキラした目で言ってくれる後輩たち、本当にありがとう。私はちゃんとした背中を見せられているかわかりませんが、少しでもみんなの道しるべになれるような先輩になりたいと思っています。1期生や先輩方がどんどん卒業していくことを、怖く感じることを私は知っています。でも、みんななら、その怖さに打ち勝って、私たちが作ってきたHKT48とは違う、新しいHKT48を作ることができると思います。

私はみんなのことを信じています。なぜなら、2年半離れていて、帰って来た時に、みんながとても頼もしくなっていることに気付いたからです。何か話したいことがあったら、しょうもないことでも、悩みでも、いつでも、連絡してきてください。HKTは卒業するけれど、HKTの仲間でいることに変わりはありません。本当に本当に大好きです、今まで本当にありがとう。

長くなりましたが、最後に、ファンの皆さん。まずは、今こういう状況なのに、勇気を出してこの場所に足を運んでくださった皆さん、ありがとうございます。そして、配信で見届けてくださっている皆さんも、本当にありがとうございます。私は本当にファンの皆さんが大好きです。昔から支えてくれている皆さんも、最近好きになってくれた皆さんも、昔は応援してたけど、今はそこまで…と言う方も、たくさんいろんな方がいると思います。でも、お私はその全ての人に、感謝の気持ちを伝えたいです。

普通に生きていたら、こんなに、たくさんの人の人生に関わることなんてなかっただろうけど、アイドルになれたから、誰かの人生の小さな元気の源になれました。少しでも、私のことを応援していて、幸せだったと感じていただけているんだったら、私はそれだけで幸せです。

鹿児島から出てきた、小さな女の子だった宮脇咲良を、今、こんな大きな会場で、たくさんの人の前で、旅立っていくアイドルにしてくれたのは、ファンの皆さんです。私この10年間を思い返すと、順位をつけるもので、一度も1位になったことはありません。でも私は、いつも応援してくれているファンの皆さんの1位だったんじゃないかなと思います。ファンの皆さんが、こんな私を、特別な1位にしてくれました。

どんな私も受け止めてくれて、私の選んだ道を、いつも応援してくれる皆さんがいるから、私はまた、この場所から一歩足を踏み出し、また違う夢へと旅立つことができます。ファンの皆さんのために、アイドルをしてきたんだと思います。

また直接会えるようになったら、皆さんの近況を伝えてください。私は皆さんの夢を応援しています。皆さんが私と出会って、元気をもらったと言ってくれて、夢をかなえていく姿を見るのがとっても大好きです。だからこれからも、ずっとずっとそばにいて、一緒にいろんな夢をかなえて、いろんな景色を見たいです。また会える日を楽しみにしています。10年間本当に、ありがとうございました。

 

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宮脇は11年結成の同グループで1期生として活躍。AKB48、HKT48ともにセンター経験があるなど活躍。18年10月から今年4月末までは、IZ*ONEとして活動した。先月15日に、生配信番組でグループ卒業を発表していた。宮脇は今月27日に、HKT48劇場で「壮行会」も予定している。

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