明日はいよいよハロウィーンですね。先週末から日本でも仮装した人たちで早くもにぎわっているようですが、ここアメリカではハロウィーンの夜は怖い映画を見ながらホームパーティーを楽しむ人たちもたくさんいます。ちょうど今、劇場ではハロウィーンにちなんだ名作ホラー「ハロウィン」シリーズの最新作が大ヒット中ですが、アメリカ人がハロウィーンの夜に見たい映画トップ10が発表されました。ストリーミング・サービス大手Fandango Nowが1000人以上の映画ファンにアンケート調査をしたものですが、果たして今年は皆どんな映画を見て過ごすのでしょう。ホラー映画だけでなく、ファンタジーやアニメなどもランキングしているので家族でホームパーティーをして過ごすという方は参考にしてみて下さいね。

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◆10位 「プラクティカル・マジック」(1998年)

ニコール・キッドマンとサンドラ・ブロックという2大女優が、魔女姉妹を演じたファンタスティックなラブコメディ。

◆9位 「サイコ」(1960年)

アルフレッド・ヒッチコック監督による傑作サイコ・スリラー系サスペンス映画。全編モノクローム映像で、モンスターや幽霊は出てきませんが、精神の病がもたらす恐怖がジワジワと襲い掛かってきます。

◆8位 「シザーハンズ」(1990年)

ジョニー・デップとティム・バートン監督がタッグを組み、発明家博士によって生み出された純真無垢な心を持つ手がハサミの人造人間と少女の交流を描いたファンタジー。

◆7位 「クワイエット・プレイス」(2018年)

音に反応して人間を襲う怪物によって人類が滅亡の危機に瀕した世界で、音を立てないというルールを守って生き延びてきた家族に迫る恐怖を描いて今春大ヒットしたサスペンスホラー。

◆6位 「シャイニング」(1980年)

スティーブン・キング原作の同名小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した名作ホラー。ジャック・ニコルソンの狂気に満ちた怪演は見どころのひとつ。

◆5位 「ハロウィン」(1978年)

ジョン・カーペンター監督とジェイミー・リー・カーティスの出世作となったホラーの名作。シリーズ化されてリメイク作品も製作されていますが、第1作目は40年たった今も根強い人気。現在公開中の「ハロウィン」は、この第1作目から40年後を描いた続編で、ローリー役でカムバックしたカーティスと“ブギーマン”こと殺人鬼のマイケル・マイヤーズとの死闘が見所です。

◆4位 「IT/“それ”が見えたら、終わり。」(2017年)

スティーブン・キング原作のテレビ映画「IT」(90年)のリブート版。80年代のとある田舎を舞台に子供たちが次々と恐ろしいピエロに襲われて失踪していく物語は、ホラー映画のオープニング歴代1位を記録する大ヒットとなりました。

◆3位 「ビートルジュース」(1988年)

ティム・バートン監督によるホラーコメディ。交通事故で死んでしまった新婚夫婦が、新しく引っ越してきた家族を霊界で人間を追い払う仕事をしているビートルジュースに頼んで追い出そうとする物語は、奇抜な衣装と奇想天外の設定でファンが多い作品。続編製作の噂も出ています。

◆2位 「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(1993年)

ティム・バートン監督が原案・原作のミュージカルアニメ映画。同名タイトルの絵本や漫画も出版されており、バートン監督らしい独特の世界観とキャラクターでファンもたくさんいます。

◆1位 「ホーカス ポーカス」(1993年)

ベット・ミラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミ-という大女優3人が魔女の3姉妹を演じたディズニー映画。当初はディズニーチャンネル向けに製作されたものの後に劇場公開された知る人ぞ知るハロウィーンにぴったりの名作。ハロウィーンの夜に300年の眠りから覚めた魔女たちと子供たちが繰り広げる闘いを描いたファンタスティック・アドベンチャーは、ハロウィーン気分を盛り上げてくれること間違いなしです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)