先月還暦を迎えたキアヌ・リーブスが、5日に米インディアナポリスのモーター・スピードウェイで開催されたトヨタGRカップに出場してプロのレーサーデビューを果たしました。「スピード」や「マトリックス」「ジョン・ウィック」シリーズなど数々の人気作品に出演してきたアクションスターのリーブスは、プロとしての初戦はスピンオフして芝生に突っ込む場面があったものの衝突を避け、最終的に35台中24位の好成績でレースを終えました。

俳優としてだけでなく、グラフィックノベルの作家としての顔も持つリーブスは、今回のレースでも自身の乗っていたレーシングカーの車体に新作「ザ・ブック・オブ・エルスウェア」のプロモーション装飾が施されていました。

キアヌ・リーブス(2019年9月撮影)
キアヌ・リーブス(2019年9月撮影)

米カリフォルニア州で毎年行われているトヨタグランプリ・ロングビーチのセレブリティ・レースにも出場したこともあるリーブス、2009年のレースでは優勝もしています。また、大のバイク好きとしても知られ、オーダーメイドのオリジナルバイクを制作する自身のバイクブランド「Arch Motorcycle」を立ち上げています。新たにプロのレーサーという肩書を手に入れたリーブスは、今後はレーサーとしても活動の幅を広げていくことでしょう。

ハリウッドではリーブス以外にも、レーシングドライバーの顔を持つ俳優がいます。ドラマ「グレイト・アナトミー恋の解剖学」の神経外科医役などで知られるパトリック・デンプシーは、俳優業の傍ら20年以上にわたってレーシングドライバーとして活躍しています。多忙なスケジュールの合間を縫い、メキシコで開催されるバハ1000などに出場。ル・マン24時間レースでは2位、デイトナ24時間レースのGTクラスでは3位の成績も残しています。そんなデンプシーは、俳優としてもF1の帝王と呼ばれたフェラーリの創業者エンツォ・フェラーリ氏の伝記映画「フェラーリ」(23年)に主演して話題を呼びました。

ハリウッド出身のレーシングドライバーといえば、故ポール・ニューマンやスティーブ・マックイーンも有名です。ニューマンは、俳優や監督、政治家としてだけでなく、レーシングチームを共同所有するなど自動車レースに情熱を注いできたことで知られます。1979年にはル・マン24時間レースに参戦して2位を獲得し、95年にはデイトナ24時間レースで優勝も果たしています。

オートバイとカ-レースに夢中だったマックイーンは、劇中でも自らカースタントを行っていたことで知られます。また、プロのレーサーとして数々のレースに出場していたほか、オフロードのオートバイレースにも参戦。78年にはオフロード-モータースポーツ栄誉の殿堂入りをしています。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)