昨年10月1日に79歳で亡くなったアントニオ猪木さんの軌跡を追うドキュメンタリー。「元気があれば何でもできる」。「迷わず行けよ。行けばわかるさ」。“燃える闘魂”猪木さんが発した「言葉」は人々を勇気づけ、その不屈の姿に自身を重ね、わが身を奮い立たせた人も多い。

「ドキュメンタリー」「ファン視点から描く3本の短編映画」「貴重なアーカイブ映像やスチール」の3つの要素で構成される。猪木さんが創設した新日本プロレスで「脱・猪木」を宣言した棚橋弘至、くりぃむしちゅー有田哲平、俳優安田顕…。講談師・神田伯山が伝説の死闘「巌流島決戦」を講談として書き下ろした。強烈な個性に影響を受けたさまざまなジャンルの人々が「アントニオ猪木」を語る。その熱量が半端ではない。

きつい時期にいる人に「アントニオ猪木」からメッセージもある。

「馬鹿になれ とことん馬鹿になれ 恥をかけ とことん恥をかけ かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる 本当の自分が見えてくる 本当の自分も笑ってた それくらい馬鹿になれ」。死してなお、人々を元気にする。【松浦隆司】

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