欅坂46小林由依(20)が、新曲「誰がその鐘を鳴らすのか?」(21日に配信限定リリース)の魅力や、パフォーマンス中のエピソードを明かします。改名再出発を発表したグループの近況や、後輩メンバーへの期待も語ります。

7月の生配信ライブの際、後輩の森田ひかる(左)と写真を撮る小林由依
7月の生配信ライブの際、後輩の森田ひかる(左)と写真を撮る小林由依

「誰がその鐘を鳴らすのか?」で個人的に好きな歌詞は、「<歌詞>自分の言いたいことを 声高に言い合ってるだけだ 際限のない自己主張は ただのノイズでしかない」などの部分だという。「ひじで何かを打ち破ろうとしていたり、結構、感情的に力強く踊る部分とかもあります」と明かす。

パフォーマンス中は、菅井友香(24)守屋茜(22)渡邉理佐(22)とともに、4人で中央寄りのポジションに立つシーンが多い。「パフォーマンスをしていると、3人から気持ちが伝わってくる感じがありますね。『思ってやっているんだなぁ』って」と笑顔を見せる。

「Bメロの後、私の『僕たちの鐘はいつ鳴るんだろう?』っていうセリフの前、周りのみんなが『Wo oh oh…』って歌っている時に、真ん中の4人は立ち止まって、いろんな意見を聞くように、見たり、回ったり、目を閉じて耳を澄ましたりしているんです。この曲ならではのシーンだと思います」

7月の生配信ライブの際、メンバーたちと写真を撮る小林由依(右から2人目)
7月の生配信ライブの際、メンバーたちと写真を撮る小林由依(右から2人目)

先月行われた初の生配信ライブのアンコールで、同曲をフルで初披露した。パフォーマンス前には、グループの改名再出発を電撃発表した。10月開催のラストライブをもって、欅坂46としての歴史に幕を下ろす予定だ。グループの現状について「今はみんな、すごく考えて、自分の中でいろんな感情を整理している時期なんだと感じます。一生懸命いろいろと考えているような子もいれば、ある意味すっきりしたような表情の子もいます」と明かす。

生配信ライブ前、改名再出発が決まった時から、キャプテン菅井や副キャプテン守屋と話す機会が増えたという。「私たちはブレずにいたいし、配信ライブは絶対に成功させたいから、メンバーたちの反応を報告し合ったり、悩んでいる子とかがいたら、ちょっとでもこっちに向いてもらえるようにしたかったので」と振り返る。

同期の一期生だけではなく、18年11月加入の二期生や、今年2月加入の新二期生も気遣う。

「後輩の中には、私たち以上にグループのことを思っている子もいます。それはすごいうれしいことだし、同時に、欅坂として長く活動させてあげられなくて、申し訳ないという気持ちもすごくあります。加入前から欅坂のことを見ていた子たちだから、それがなくなるというのは、一から作ってきた一期生とはまた違った感情で、寂しい部分があると思うし、その部分のケアもしていかないといけないと思っています」

二期生にも、新二期生にも、13万人弱が応募した「坂道合同オーディション」を勝ち抜いた高いポテンシャルを持つメンバーがそろっている。「今後のグループでも、後輩の子たちにはすごく期待していますし、頑張ってほしいなと思っています。二期生たちの活躍もちゃんと見られるようなグループでありたいです」と言い切った。

【取材・構成=横山慧】

欅坂46の小林由依
欅坂46の小林由依

◆小林由依(こばやし・ゆい)1999年(平11)10月23日、埼玉県生まれ。15年8月、欅坂46の一期生オーディション合格。愛称「ゆいぽん」。特技はギターやサックス。ファッション誌「with」専属モデル。161センチ。血液型A。

(8月18日付紙面に掲載したものです)