新潟発の3人組アイドルグループNegicco(ねぎっこ)が16日、東京・日比谷野外音楽堂で、初のソロコンサートを行った。単独公演では最大規模の2500人を集め、最新シングル「ねぇバーディア」やオリコン5位の「光のシュプール」など、22曲を熱唱した。

 緑と白の新衣装で登場した3人は、中盤にセクシーな仕掛けを用意していた。「自由に」でNao☆(27)が「ねぎっこ、変身~」と歌うと、スカートを脱ぎ捨て、白の超ミニスカート姿に。ファンからどよめきの声が上がった。「圧倒的なスタイル」では、2500人が肩を組んでラインダンス。3人も表情をほころばせながら踊っていた。

 離れていても、心は故郷とともにあった。信濃川にかかる新潟の名所・万代橋を模したメーンステージが組まれ、「ネギバンド」と呼ばれる8人編成のバンドが鎮座。サブステージには、新潟直送の稲が植えられた。リーダーNao☆は「稲だけに、いいね!」と、得意のオヤジギャグを披露。Megu(26)も「新潟愛を感じてもらえたらいいな。いいステージを作ってもらった」と感謝を口にした。

 ここ数日はシングルの発売記念イベントで連日、ミニライブを行いつつ、公演のリハーサルという過酷な日程だった。Nao☆は「実はちょっとのどに来ていて…。ケアを大切にしないと、と思って、みんなで体調やのどの管理をしていた」と明かした。しかし、ステージに立つと、生演奏をバックに、堂々のパフォーマンス。不安を一蹴した。

 ねぎっこは7月に結成12周年を迎えた。03年に新潟で「やわ肌ねぎ」のPRを目的に結成された4人組だったが、所属していた芸能スクールの閉鎖、メンバー脱退と紆余(うよ)曲折を経て活動を続けてきた。10周年を超えたあたりから、口コミで実力や楽曲の良さが伝わり始め、今や東京でも大規模公演をするまでに成長した。Nao☆は「12年前、客席にいたのはねぎ農家の方たちだけでした。今もこれが夢か、現実か、分からない。ねぎっこは毎日、幸せです」と夢見心地。Kaede(23)は「野音、最高です! 緑色の光の海、見えています」と、ネギ形のペンライトが揺れる客席を感慨深げに見渡した。

 最後には恒例の決意表明も行った。Nao☆が「来年は武道館に立ちたい。武道館に立ちたい。口に出せば、夢は現実になる」と宣言すると、日比谷の森は大歓声に包まれた。