安室奈美恵(38)が、8月に開幕するリオデジャネイロ五輪のNHK放送テーマ曲を歌うことが18日、分かった。アスリートたちの真剣勝負が繰り広げられる番組に、抜群の歌唱力を生かした曲が花を添える。現在は、楽曲やタイトルなど調整中という。

 関係者によると、男女を問わない人気と安定した実力などが高く評価され、白羽の矢が立ったという。昨年12月発売のシングル「Red Carpet」はオリコン週間ランキング2位となり、95年のソロデビュー曲「太陽のSEASON」から21年連続シングルトップ10入りを達成。オリコン歴代1位タイ記録として話題になった。長年にわたって第一線を走り続けており、文字通り、国民的人気を持つ女性アーティストの1人といっていい。

 NHKとも縁が深い。97年の紅白歌合戦は産休前最後のステージとして紅組トリを務め、翌98年に同番組で復帰を果たした。感極まり、涙を流して歌う姿が印象的だった。

 五輪放送のテーマ曲は、番組への注目度の高さもあって、いずれもヒットしている。大黒摩季が歌った96年アトランタ五輪のテーマ曲「熱くなれ」は売り上げが83万枚を超えた。ゆずが歌った04年アテネ大会の「栄光の架橋」や、Mr.Childrenが歌った08年北京五輪の「GIFT」も大ヒット。12年ロンドン五輪放送のテーマ曲「風が吹いている」を歌ったいきものがかりは、同年の紅白歌合戦の紅組トリを務め、話題を集めた。

 安室が歌うテーマ曲も、五輪の名場面とともに、多くの視聴者の記憶に刻まれることになりそうだ。