離婚係争中だったタレント三船美佳(33)と歌手高橋ジョージ(57)の離婚が29日、成立した。この日夜、協議離婚が成立したことを高橋がマスコミ各社にファクスで、三船がブログで発表した。双方が「円満」と記した。11歳の長女の親権は三船が持ち、慰謝料はないという。98年9月に結婚。おしどり夫婦として知られた2人の夫婦関係も、約17年半で終わった。

 ようやく成立した。三船はブログに「高橋ジョージさんとの離婚裁判ですが、本日、当方は本件の取り下げをしました。先方様の協議離婚の同意を得ることができ、数年におよび皆さまにご心配をおかけしていた事案に、円満決着という言葉を持って、大きな喜びと共にご報告させていただきます。これからも母として、人として育児と仕事に励み、精進してまいります」と記した。

 高橋もファクスで発表。当初復縁を望んでいたが「三船美佳さんが離婚訴訟の訴えを取り下げた事を受け入れ、協議離婚することに同意致しました。二人が円満に離婚する和解が成立しましたので、ここに御報告させていただきます」と記した。「美佳さんと長女の幸せを真摯に願い、熟慮を重ねた結果、今回の結論を出しました」と説明。

 長女の親権は三船が持つが「父親として、長女の成長に惜しみなく協力し、見守っていく決意」とした。一部で報じられたモラルハラスメント(精神的な暴力や嫌がらせなど)を強く否定。「モラルハラスメント等の事実は一切なかったことを断言させていただきます」と続けた。

 関係者によると、今月の裁判で双方の弁護士が協議。三船が離婚申し立てを取り下げ、双方が協議離婚に応じることで合意し29日、都内の区役所に離婚届を提出したという。慰謝料はない。この日2人は東京家裁に姿を見せたが同席する場面はなかったという。

 15年1月、三船は離婚と親権を求める訴訟を起こしたと公表。直後に高橋は14年5月、家裁から離婚調停の通知が届いていたことや、調停が不成立に終わったことを明かした。当時三船の所属事務所は、高橋が三船に対し「外出禁止」を命じるなどしたことも一因と説明していた。一方の高橋は当時「もう1度やり直せたらいいと思っている」とし、外出禁止も否定。昨年3月の第1回口頭弁論後も復縁の望みを捨てていなかった。結婚当時三船は16歳、高橋は40歳で24歳差夫婦として話題になった。高橋はファクスで「これからも、不肖ロックンローラーとして、力の限り生きていきます」とコメントした。

 <これまでの経緯>

 ▼15年1月 三船が「離婚を決意」と所属事務所を通じて書面で発表。13年末からの別居も公表。

 ▼同 三船が大阪で会見。「時間をかけて考えた結果」とし、親権は求めているが「慰謝料は考えていない」。

 ▼同 高橋が都内で会見。「夫婦げんかの延長」と関係修復を願う。

 ▼3月 東京家裁で第1回口頭弁論。高橋は三船側が主張するモラハラを否定。

 ▼5月 離婚裁判の弁論準備手続きが東京家裁で。非公開で、双方とも対応せず。

 ▼7月 弁論準備手続きが東京家裁で行われ、裁判記録の全面的な閲覧制限が決定。日程も非公開に。

 ▼8月 2人の所属事務所が、高橋ともマネジメント契約終了と発表。

 ▼16年1月 一部で三船が神田正輝と交際と報じられ、神田とともに会見し怒りの完全否定。