世界のスゴ技パフォーマーが集まる「THE 舶来寄席 2017」が3日、大阪・なんばグランド花月で開幕した。14年5月の第1弾から今回が5回目の開催。「どたばたトランポリン芸」や、アクロバティックで妖艶なダンス、足の人形劇、自転車を使ったデュオのアクロバット芸、超速ジャグリング、バランス芸と、6組のパフォーマーが集った。

 「どたばたトランポリン芸」を披露したロシアのプロフェッサー・ワッコーは、最後に客席降りし、女性を呼び寄せ、勢い余ってキス。この日は、初日で偶然のできごとだったが、ワッコーは「日本の女性はみな、興味深い。問題を起こさないようにしたい」と、いたずらっぽく笑った。

 また、今回も、同寄席名誉支配人の中田カウス(67)ボタン(68)が観劇。ボタンは「5回目やし、お客さんのパワーがありますね」と、期待感にわく客席にも感動した様子。そのボタンは、興味を引いた芸に「バランス芸」とあげ、13本のヤシの木と鶴の羽根を使った究極の芸に「おれは人生のバランスが悪い。どうやったら、とれるんか…」と自虐ネタをまじえて、感想を語った。

 一方のカウスは、両足で行う人形劇を披露したドイツのアンネ・クリンゲにひかれたといい「どうして、足であれだけ細かい動きができるのか…」と興味津々。そのアンネは「本番前には自分なりのヨガのトレーニングを必ずするし、日頃からストレッチも欠かさない。自分の足、指に命を与えるように呼吸し、トレーニングをしている」と話していた。

 同寄席は26日まで。