V6岡田准一(36)が18日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた主演映画「関ヶ原」(原田真人監督、8月26日公開)完成披露舞台あいさつの壇上で、6日に東京芸術劇場シアターウエストで上演された舞台「アザー・デザート・シティーズ」の途中で急性大動脈解離を発症し、舞台から転落して亡くなった、俳優の中嶋しゅうさん(享年69)を悼んだ。

 岡田は「関ヶ原」で主人公石田三成を、中嶋さんは伊賀者の赤耳を演じた。まず壇上で原田監督が「中嶋さんは、この映画で赤耳を演じています。冥福を祈りたい」と語った。伊賀者の赤耳は、原田監督が中嶋さんに当てて書いたオリジナルの役だ。原田監督は、岡田に中嶋さんについて思いを語るよう促した。

 岡田 ものすごく格好いい、憧れの俳優さん。現場で、ずっと、いつもお話しさせていただいた。(中嶋さんが出演した80年の)黒沢映画の「影武者」のこととか、笑顔で話してくださった。「いい監督以外とはやりたくない」とこだわり「原田さんは絶品だ」と笑顔だった。この作品を見る前に亡くなったと聞いています。大ヒットして中島さんに届けばいいなと思います。

 岡田は神妙な面持ちで、中嶋さんに向けてヒットを誓った。【村上幸将】