TOKIO松岡昌宏(40)主演で、娯楽時代劇の代表キャラクター遠山金四郎が10年ぶりに復活することになり28日、桜吹雪の入れ墨姿が公開された。松岡は京都市内で、TBS系「ドラマ特別企画 名奉行!遠山の金四郎」(9月25日午後8時放送)を収録中でこのほど、白州の場面に臨んだ。

 背中にまで及んだ桜吹雪の入れ墨は「4時間半かかります。桜吹雪の重みです。久々に写メ撮りました」。子どもの頃から時代劇ファンだった松岡にとって、杉良太郎、高橋英樹、故松方弘樹さんらが演じたあこがれの「金さん」役だった。

 「普段カラオケで『すきま風』を歌ってるほど(好き)で、杉さん、松方さんの(金さんが)イメージですね。(白州の裁き場面に備え)4キロバンプアップ(筋肉増量)しました」

 大役を引き寄せた縁も感じる。松岡は16歳のとき、松方さん主演の「大忠臣蔵」で、大石主税を演じて時代劇デビュー。今年1月、松方さんの訃報は先輩の東山紀之と一緒だった松竹京都撮影所で知った。

 「東映の撮影所まで歩いて行って、(松方の楽屋として残る)部屋で手を合わせて。その後、すぐにこのお話をいただいた。正直、もう、鳥肌もんでした」

 「金さん」シリーズは長くテレビ朝日系で放送されていたが、今回、制作するTBSは「遊び人の粋、奉行の品がある」と松岡の起用を説明。今回、料理上手な松岡の個性を生かし、居酒屋での料理場面もあるという。

 松岡は「大先輩の遺産を残しつつ、松岡の金さんを確立したい。続編もできれば」と、レギュラー化も望んでいる。【村上久美子】

 ◆遠山の金さん 映画では片岡千恵蔵が多くの主演作を残し、テレビでは67年に市川新之助(後の12代市川団十郎)主演で日本テレビが制作。その後、テレビ朝日が70年の中村梅之助主演版から長年、放送してきた。また、西郷輝彦、里見浩太朗が主演したTBS系「江戸を斬る」も遠山景元(金さん)が主人公。ほかにも時代劇には多く登場する。