米タイム誌が、「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」を発表。今年は米女優のアシュリー・ジャッドやローズ・マクガヴァン、米歌手テイラー・スウィフトらを始め、セクハラ被害について沈黙を破った女性たちが選ばれたことがわかった。

 タイム誌のサイトでは、「セクハラについて沈黙を破った人々は、様々な人種や職業に広がり、世界中にいる。彼女たちの蓄積された怒りは、ショッキングな結果に即座に拍車をかけた。彼女たちは2017年に与えた影響のために、“パーソン・オブ・ザ・イヤー”に選ばれた」と説明している。

 セクハラ被害について沈黙を破るムーブメントは、ジャッドやグウィネス・パルトローら女優たちによる、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ウェインスタイン氏に対するセクハラ告発から始まった。

 同スキャンダルが公になったことにより、他の女性たちの間でもセクハラの体験を分かち合う動きが広がっている。スウィフトも今年8月、2013年に元ラジオDJにお尻をつかまれたとして裁判で証言し、勝訴した。

 なお、タイム誌は「パーソン・オブ・ザ・イヤー」の次点として、北朝鮮の最高指導者キム・ジョンウン、ドナルド・トランプ氏らの名前を挙げている。(ニューヨーク=鹿目直子)