人気ファンタジー映画「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ「ファンタスティック・ビースト」に出演する俳優ジョニー・デップ(54)を巡って一部ファンが反発していることに対し、同シリーズの原作者J・K・ローリングがデップ起用を擁護した。「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(16年)に闇の魔法使いグリンデルバルド役で出演したデップは、来秋公開予定のシリーズ第2弾「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」にも同役で出演することになっているが、離婚などプライベートな問題を重要視したファンが「作品にふさわしくない」として降板を求める声が上がっていた。

 

 これに対し、ローリングは自身のウエブサイトで、キャスティングをやり直すことも考えたことを明かした上で、「離婚はプライベートなことで尊重されるべき。製作者と私はオリジナルのキャストでやっていくことに満足しており、ジョニーが大きな役を演じることを喜んでいる」とコメント。配役の維持は適切であるとの見解を示した。

 

 デップは昨年、女優アンバー・ハードから家庭内暴力(DV)を理由に離婚を申請され、和解金を巡る泥沼の離婚裁判の末に今年初めに離婚が成立したが、その過程で度重なるDVやアルコール依存症疑惑などが浮上し、かなりのイメージダウンになったと言われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)