2020年東京五輪・パラリンピックの開・閉会式の演出を手掛ける、山崎貴監督(53)が24日、東京・TOHOシネマズ日劇で行われた監督作品「DESTINY 鎌倉ものがたり」大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。

 山崎監督は、20日に2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が「4式典総合プランニングチーム」の設置を発表して以来、初めて公の場に姿を見せた。そのことについて聞かれ「ありがとうございます。大変ですね…プレッシャーで大変な気持ちですね、今は」と本音を吐露した。

 山崎監督は「DESTINY 鎌倉ものがたり」、「ALWAYS 三丁目の夕日」などでのVFX(視覚効果)を駆使した映像に定評がある。「4式典総合プランニングチーム」は同監督のほか、アニメーション映画「君の名は。」をプロデュースした東宝の川村元気プロデューサー(38)、狂言師の野村萬斎(51)、シンガー・ソングライターの椎名林檎(39)、クリエーティブディレクターの佐々木宏氏(63)、菅野薫氏(40)、栗栖良依氏(40)、人気女性グループ「Perfume」(パフューム)の振り付けを手掛けるMIKIKO氏(40)が名を連ねる。山崎監督は、演出や映像の構想が浮かんでいるかと聞かれると「構想はまだですね。これから8人のメンバーで作っていきます」と笑みを浮かべた。

 「DESTINY」は、山崎監督の代表的なシリーズ「ALWAYS 三丁目の夕日」3部作と同じ、西岸良平氏の同名漫画の実写化作品で、人間と人間ならざるものが住む鎌倉が舞台。ミステリー作家・一色正和(堺雅人)と妻亜紀子(高畑充希)は、実年齢130歳? の家政婦キン(中村玉緒)、腐れ縁の編集担当・本田(堤真一)貧乏神(田中泯)らが家に居座り道を歩けば幽霊や妖怪、死神(安藤サクラ)が現れる生活に驚きつつも楽しい新婚生活を始める。その中、亜紀子が不慮の事故で亡くなり、正和は亜紀子が旅立った黄泉(よみ)の国へ向かう決意をする物語。「月刊まんがタウン」(双葉社)で連載中で、34巻まで刊行されている。

 映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」の撮影は1月から4月まで行われた。9日の封切り後、24日までの16日間で動員が100万人を突破。興行収入も、前日23日までに12億円超えと大ヒットしている。【村上幸将】