7日に初回放送を迎えたNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜午後8時)の関東地区の平均視聴率が15・4%(関西地区19・8%)だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。89年の「春日局」の初回14・3%に次いで、ワースト2位の記録となった。

 主演の鈴木亮平(33)が「大河を背負う覚悟をしっかり持ち、西郷さんに負けないように西郷隆盛という大きな男に相撲を挑む覚悟」と語った作品。中園氏は「原作に師弟愛、男女の愛、ボーイズラブまでラブストーリーがちりばめられています」と、大河史上初のボーイズラブを描く可能性を示している。

 初回は西郷隆盛の鹿児島での少年期、幼少名「小吉」の時代が描かれ、世界に興味を抱き、希望を持ち未来へ向かって走り出すという内容。

 脚本家中園ミホ氏と原作者林真理子氏がタッグを組み、明治維新のヒーロー、西郷隆盛の生涯にスポットライトを当てたドラマ。西郷が薩摩の貧しい下級武士の家に育ちながらも勝海舟、坂本龍馬らと出会い、革命家に覚醒し、明治維新を成し遂げる姿を描いた。

 昨年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の初回は16・9%、16年の「真田丸」は19・9%、15年「花燃ゆ」は16・7%、14年「軍師官兵衛」は18・9%(いずれも関東地区)だった。