俳優大森南朋(46)が16日、東京・本多劇場で、舞台「市ケ尾の坂-伝説の虹の三兄弟-」初日前会見に出席した。

 同作は92年、岩松了氏(66)による脚本演出で公演された戯曲。26年ぶりに、新演出で再演される。都市計画の元、無くなることを余儀なくされた家に住む3兄弟の家族劇だ。

 大森は3兄弟の長男、司を演じる。「岩松作品は3作目になります。この1カ間稽古してきたので、みなさんが楽しんでいただける作品になればいいなと思います」と抱負を語った。

 この日、麻生久美子(39)三浦貴大(32)森優作(28)池津祥子(48)岩松氏も出席した。3兄弟の次男、隼人を演じる三浦は、岩松作品初出演となる。「緊張しています」と話したが、「すてきな言葉が出てくるので、せりふをかまないようにがんばります」と話した。

 画家役でも出演する岩松氏は、「今の(東名高速)青葉インターができる前の話なので、今とまったく状況が違います。作った当時はリアルな話でしたが、今となっては過去の物語。時間の隔たりを感じます」と胸の内を吐露した。「26年ぶりなので、新作の気分です」とほほ笑み、「今はドキドキワクワクしています」と話した。

 明日17日、東京・本多劇場公演を皮切りに、宮城、福島、大阪、富山、愛知、静岡で公演を行う。