今年で襲名から20年を迎える歌舞伎俳優・片岡仁左衛門(74)が24日、大阪市内のホテルで、「七月大歌舞伎」(7月3日~27日、大阪松竹座)の取材会に出席した。

 今年の同公演は2代目松本白鸚(はくおう、75)10代目松本幸四郎(45)の襲名公演とあって、東西から豪華俳優陣が集結し、襲名披露に花を添える。

 仁左衛門は、演目「勧進帳」で幸四郎の弁慶に対して富樫左衛門役を、「御浜御殿綱豊卿」で徳川綱豊卿役、幸四郎の襲名披露狂言である「女殺油地獄」では監修を務める。

 「勧進帳」で富樫役を務めることについて仁左衛門は「お父さん(幸四郎の父・白鸚)もやっているので比べられるのは辛いね」と冗談を飛ばしながらも「盛り立てたい。どんな弁慶になるか楽しみ」と幸四郎の弁慶を心待ちにしていた。また「女殺油地獄」の監修については「(七月大歌舞伎の)チラシを見て、『監修か~』、知らんかった」と笑わせた。