ジャニーズ事務所は7日、未成年女性と飲酒したとして、NEWSの小山慶一郎(34)を活動自粛処分、加藤シゲアキ(30)を厳重注意処分とした。報道キャスターという立場や、元TOKIO山口達也(46)の事件に対する同事務所の対応の遅さへの批判もあり、特に小山には厳しい処分となった。この日発売の「女性セブン」と「週刊文春」の報道を受けて、早期に厳しい結論を下した。

 山口の事件と比べると、早急かつ、厳しい処分だった。小山の活動自粛は、過去の例と比べても厳しい。13年には同じNEWSの手越祐也(30)が当時未成年だった女性アイドルと一緒に飲酒していたと報じられたが、処分にまでは至らなかった。

 今回ジャニーズ事務所が小山の処分を発表した書面には「こうした行為は特に報道番組に携わる者としては厳に慎むべきものであり、事態を重く受け止めております」とあり、小山が日本テレビ系「news every.」の報道キャスターを務めていることが、処分の重さに大きく影響したという。

 また、ジャニーズ事務所への風当たりが強くなっていることも要因の1つだ。今年4月、元TOKIOの山口が女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検された。犯行時山口は泥酔しており、女子高生に酒を飲むよう勧めたという報道も一部であった。翌日山口は弁護士同席で会見したものの、謝罪コメントは甘い内容で、世間から厳しく批判された。今回の小山のケースも飲酒が絡むだけに、事務所としてはタレントへの厳しい姿勢を世間に向けて示しておきたいところだった。

 小山は昨年、一部週刊誌でタレントとの熱愛疑惑が報じられ、インターネット上でも女性関係や飲酒関係のさまざまな情報や画像、音声データなどが駆けめぐった。信ぴょう性はさまざまだったが、結果的にファンを不安にさせてしまった経緯もある。ある放送関係者は「今回の重い処分は、ジャニーズ事務所としても、小山にあらためて『アイドルとしても、報道キャスターとしても、しっかりとした自覚を持ってほしい』という思いがあった結果ではないか」と話している。