東方神起が10日、横浜・日産スタジアムで「Begin Again 日産スタジアムスペシャルエディション」最終公演を行った。同所でのライブは、13年8月以来2度目で、3日間連続(8~10日)開催は史上初。海外アーティストとして初となる同一ツアーで100万人を動員したツアーの締めくくりはあいにくの雨となったが、貫禄のステージで7万3000人を魅了した。アンコールでは、9月から新たな全国アリーナ&ドームツアー開催を発表した。

 雨ニモマケズ風ニモマケズ、東方神起が約5年ぶりの日産スタジアムで躍動した。今月6日に関東地方も梅雨入りし、さらに大型台風5号が日本列島に接近する中、開演前から終演まで雨が降り続いた。それでもチャンミン(30)が「パワーアップした東方神起を楽しむ準備出来てますか?」と呼びかけると、7万3000人が大歓声で応えた。

 2人は「風邪ひかないように、気をつけてくださいね」と気遣いながら、何度もファンの近くまでいった。降り続く雨を切り裂くように、15メートルの高さを130メートルワイヤでフライングして2階席のファンを沸かせれば、直径50メートルの可動式プロペラステージの上で歌い踊り、アリーナ席の上を何度も旋回した。スタジアムがイメージカラーの「赤」のペンライトに染まる中、400発の花火を打ち上げるなど、スケールの大きなステージングで魅了した。

 国内最大規模の同スタジアムは、2人にとっても5年前に初体験した際「これで最初で最後だと思っていた」ほどの思い出の地。前人未到の3日連続開催は、運の巡り合わせもあった。通常は、ピッチの芝生保護のためライブで使用できる日は限られ、これまで2日連続開催までが最大。今年はワールドカップ・ロシア大会のためJリーグが中断し、ラグビーW杯に向けての芝の張り替え時期と重なったことで実現した。

 ユンホ(32)は開催前から「また立てることは誇り。雨が降っても、それでまた新たな伝説が生まれる」と意気込んでいた。

 アンコールでは、9月からの全国アリーナ&ドームツアー(10カ所32公演)開催も発表した。ユンホは「5大ドームもすごかったですが、もっといろいろな地域に行けたらと思っていたので、実現できそうでワクワクしています」。2人がまた、新たな伝説を作りにいく。【大友陽平】