「七月大歌舞伎」(7月5~29日、東京・歌舞伎座)に出演する市川海老蔵(40)と長男堀越勸玄君(5)の取材会で、勸玄君の成長ぶりに驚かされた。

 報道陣に囲まれての取材で、勸玄君が、海老蔵の言葉をなぞってあいさつすると、海老蔵が「船場吉兆みたいな技を使ってみました」と、10年以上前の出来事を引き合いにした。

 船場吉兆が食品偽装をして開いた謝罪会見は「ささやきおかみ会見」として話題になった。おかみである社長が、息子に「頭が真っ白に」「責任逃れの発言をしてしまいました」と横からささやき、息子がそのまま繰り返したという会見。当時を思い出した報道陣からは笑いが起こった。

 勸玄君には何のことやらだろう、と思ったが、勸玄君は次の質問から「船場吉兆しないからね!」と答えて驚かせた。さらに「船場吉兆する?」と聞かれると、「しなーい!!」と元気に答えた。

 「ささやきおかみ会見」の詳細は分からないかもしれないが、勸玄君の対応力にびっくりした。

 初お目見えで、大きな声で「堀越勸玄にございます」とあいさつした時、昨年の歌舞伎座で宙乗りして観客に手を振った時、今年の成田山新勝寺で「歌舞伎の道に進みます」と宣言した時、そしてこの日の取材対応。度胸、愛嬌(あいきょう)に驚嘆する。海老蔵によると、泣きながら稽古することもあるらしいが、そんなことはまったく見せずに「(稽古は)楽しい!」と笑顔を見せたのもいじらしい。7月の舞台ではどんな驚きがあるだろうか。