東京医科大出身の精神科医、香山リカさん(58)が、女性差別問題が浮上している母校に「怒りを感じながらも、なんとか母校に危機を乗り越えてもらいたいとも思う」と複雑な胸中を明かした。

 香山さんは7日更新のツイッターで、東京医大が医学部医学科の一般入試で女子受験者の得点を一律に減点していたとみられる疑惑に言及。「女子差別に怒りを感じながらも、なんとか母校に危機を乗り越えてもらいたいとも思う。学生時代の思い出や最近のよい取り組みばかりが頭に浮かぶ。大学の認可取り消せとかちゃんとした教育してないだろうという声を聞くたび胸が痛む。加害者の家族ってこんな気持ちなのかと知った感じ」との思いをつづった。

 香山さんは「擁護するつもりではありません」と断った上で、「東京医大は出産や育児で現場から離れていた女性医師の復職支援プログラムを作るなど、私のような同窓生からは女性医師を応援する医大に見えてました」と母校の印象をつづり、「それだけに今回の入試差別がにわかには信じられず、とても残念」と吐露した。