フジテレビ宮司愛海アナウンサー(27)が、1985年の日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった520人の犠牲者を追悼した。

 事故から33年の12日、宮司アナは「忘れもしない日。」のタイトルでブログを更新。「3年前のこの日。入社1年目だった私は、初めてめざましテレビで中継を担当しました」と書き出した。

 事故を知らない世代である宮司アナは、その日に墜落現場である群馬県上野村の「御巣鷹山の尾根」から中継を行ったが、「その時はじめて、アナウンサーとして『死』『事故』に向き合い、自分がことばに出来ることの少なさに絶望しました。どういうことばを発していいかすらわからなかった。この先ことばを生業にしていくはずなのに、こんな自分が人と向き合っていけるのかと思ったことを覚えています」と当時の思いを振り返り、「いまでもその気持ちは薄れないけれど、仕事を通して『人の痛み』と向き合うこと、そしてそれに敏感であることを学ぶ日々です」とつづった。

 宮司アナは「どんなにつらくても、逃げ出したいと思っても、この一日、一瞬は、誰かが懸命に生きたかった時間かもしれない」と思いをはせ、「そう思って、毎日生きていきたいですね。今日は、事故から33年目の日。亡くなられた方々に、心より哀悼の意を表します」と悼んだ。