8月15日に、乳がんのため53歳の若さで亡くなったさくらももこさんは、プライベートを大事にし、本名は最後まで非公表を貫いた。漫画の執筆のみならず、多くのエッセー、作詞を手がけるなど幅広い分野で活躍した。27日、さくらさんの訃報が伝えられると、芸能界からも早すぎる別れを悼む声が多く寄せられた。

さくらさんが作詞した「花はただ咲く」を歌唱した坂本冬美(51)のコメント さくらももこさんに頂いた「花はただ咲く」をレコーディングした時に、さくらさんのコーラスパートで、緊張をほぐすために一升瓶を持ち込んで、カラオケ気分でワイワイ録音したのが楽しい思い出です。あの笑顔をいつまでも忘れません。

「りぼん」(集英社)編集長の相田聡一氏のコメント 86年8月号より連載開始した「ちびまる子ちゃん」は、たぐいまれなるギャグセンスと親近感あふれる登場人物、そして彼らへ注がれるまなざしの温かさが魅力的で、一雑誌の枠を超える大人気作品となりました。その誕生の舞台となったことは、編集部の大きな喜びです。

10年にテーマ曲「おどるポンポコリン」を歌ったほか、06年ドラマ版で未来のまる子を演じた木村カエラ(33)のコメント さくらせんせい。。。。悲しくて、さみしくて、涙が止まりません。。。本当に大好きです。優しさをありがとう。さくら先生の作品はずっとずっと私の宝物です。

06年のスペシャルドラマ「ちびまる子ちゃん」で、たまちゃんのお父さんを演じた八嶋智人(47)のコメント 実写版でたまちゃんのお父さん役をやったのは先生のご指名。その後ご自宅に招かれ食事もご一緒しました。夢のようでした。訃報も夢であって欲しいです。まだまだ先生の作品を見たかった。残念でなりません。

「実写版 ちびまる子ちゃん」でさくらももこさんを演じた女優森迫永依(20)のコメント 突然の訃報に大変驚いています。撮影では、温かい笑顔と言葉で優しく接してくださったこと、とても感謝しています。

「ちびまる子ちゃん」のアニメにも登場した歌手山本リンダ(67)のコメント あまりにもお若いお別れで、とても残念です。毎年、ももこさんとは年賀状のやりとりをしていました。そして、私のコンサートなどにはお花を頂きました。平成の時代に知り合いや友人の子どもたちが、私のサインを欲しいと言ってきました。91年に「第3次リンダブーム」が起こった大きな要因が「ちびまる子ちゃん」でした。

まる子ちゃんの地元静岡市清水区に本拠地を置くJ1清水も、コメントを発表した。清水は公式ホームページに「清水に生まれ、清水を愛した、さくらももこ様には、クラブ創設20周年の際にすてきなイラストや心温まるメッセージなどを頂戴いたしました。生前のご厚情に深く感謝するとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と掲載した。