1日放送の元AKB48の女優渡辺麻友(24)が主演のフジテレビ系、オトナの土ドラ「いつかこの雨がやむ日まで」(土曜午後11時40分)第5話の視聴率が3・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが3日、分かった。前週より1・3ポイント、アップした。

視聴率は初回から3・7、2・5、2・4、1・9%だった。

渡辺が演じる主人公・北園ひかりは15年前、11歳の時に兄の国彦(桐山漣)が恋人のミュージカル女優・麻美(三倉茉奈)を殺して殺人犯になったことから人生が一変した。故郷を去り、現在はキャバクラに勤めながら、ミュージカル女優になることを夢見ている。国彦の出所が決まり、ひかりは別れを告げるために刑務所の外で待ち受ける。そこで国彦は「俺は殺していない」と衝撃の告白をする。そしてまた、新たな事件が起こるラブサスペンス。

ひかりの出現で、恋人の谷川和也(堀井新太)との仲が微妙になる三上沙耶を演じるのが筧美和子(24)。嫉妬でひかりへの憎しみをあらわにする沙耶について、筧は「すごくいびつな人ですね。もともと性格は悪くないし、人に辛く当たるようなタイプでもないと思います。ひかりさんと出会うまでは和也さんとも幸せだったでしょうし。ただ、実は彼女は彼女なりの過去があって、和也さんを失うことを何より恐れている。全身全霊で愛する和也さんがいなくなるのは耐えられない、和也さんしかいないと思っているようで和也さんのことも見えていない。演じていても、見えない何かに対する執着の塊だなと思うときもあります。和也さんを取られまいと必死で『私だってこんなに辛いんだから!』という方が大きいのでしょうね。恐れず言うなら、自分と和也さんが幸せならそれでいい、ひかりさんがどうなろうと私には関係ない、というくらいの気持ちかもしれないです。作品がラブサスペンスということで、沙耶は“ラブ”の部分で大いに物語をかき乱します。とは言え、私は沙耶をただの狂気的な人物には見せたくなくて、彼女の根っこにある気持ちを大切に演じたいと思っています。現場でもスタッフさんから『沙耶が怖すぎる』とよく言われます(笑い)。それは褒め言葉だとも思っていますし、その上で沙耶の心情もしっかりと伝えていきたいです」と話している。

第5話では、ひかり(渡辺)の目の前でまた事故が起こる。「ロミオとジュリエット」のゲネプロ中、突然の照明の落下により、芽衣(宮澤エマ)が負傷してしまったのだ。劇団『ウミヘビ』でまたも起きた異変。演出家の天竺(吹越満)は劇団の一時休止を決める。劇団員らが動揺する中、ひかりは兄・国彦(桐山漣)が関与しているのではと不安を抱く。一方、ひかりの思いを尊重し、距離を置くことを決めた和也(堀井)。そんな和也の身にも大きな困難が降りかかっていた。実家の料亭「たにがわ」の経理を預かっていた兄・幸一郎(間慎太郎)が失踪。銀行からの融資を、個人的な借金の返済に充てていたことが発覚したのだ。店はすでに赤字経営、さらに板長の父・純一(橋爪淳)が心労で倒れてしまう。信頼を失った「たにがわ」は仕入れ先からの取引中止が相次ぎ、食材の調達すらままならなくなってしまう。そんな和也に恋人の沙耶(筧)、銀行役員である父親に融資継続を頼むことを申し出る。しかしそれは、沙耶との結婚が条件だった。

そんな中、15年前の事件に繋がる新たな人物が現れる。事件を追うベテラン刑事・剛田仁志(木村祐一)は、とある男と密会して「谷川和也の記憶が戻りつつあります」と報告した。