16日に引退する安室奈美恵(40)が10日、NHK「おはよう日本」(平日午前4時30分、土曜午前6時、日曜午前7時)にVTR出演し、引退直前の思いを語った。

同局の和久田麻由子アナウンサー(29)と「あさイチ」(月~金午前8時15分)の近江友里恵アナ(30)がインタビュアーを務めた。引退を目前に控えており、安室は「どんな心境で迎えるのか、自分でも正直分からない。歌って、踊って、かっこいい歌手になりたいってデビューして、引退するときにそういう歌手になれたのかは皆さんの判断ですね。それに向けて一生懸命毎日過ごしてきたので、『やりきった』というのはあります。曲を聴いてくださった皆さんにとって、良い思い出になってくれたら。すごくあっという間でした」と思いを語った。

昨年9月に1年後の引退を発表したが、その意図については改めて「自分がファンの気持ちになったときに、前もって知りたいと思った。皆さんと私の間での1つでも多くの思い出を作ることと、引退ということに対しての気持ちをお互いに消化していって、明るく引退の日を迎えたかった」と明かした。

今年2月から“最後”のドームツアーを行って、15日に、故郷沖縄で最後のステージに立つ。「歌で笑顔で終わりたいなという場所が沖縄だったのかな。笑顔で始まった場所でもある。デビューの時、14歳の女の子たちが笑顔で東京に出てきた場所だった。最後もそういう笑顔で終わりたいなと思います」。

5月に沖縄県民栄誉賞を受賞。授賞式では涙を見せる場面もあった。「今まで悩みとかも人に相談したりしてこなかったので、強い気持ちで『いざ東京に』っていう感情が強くて、ソロになってさらに強くなった。なので、すごくうれしかったのかな」と話し、インタビューでも涙を見せた。「デビューできたことも奇跡だったので、沖縄に帰ると同じ感情が出てしまう。なのでなるべく帰らずに気を張っていたので、あのときは(帰って)泣いてしまった。初めて褒められた気がしました」と振り返った。

当初6日に放送予定も、北海道胆振東部地震発生のため延期になっていた。2時間に及んだというインタビューは、12日に、同じく延期した情報番組「あさイチ」でも放送される予定。