女優樹木希林さんが15日、死去したことを受け、TBS系ドラマ「時間ですよ」シリーズや「寺内貫太郎一家」などで数々の共演歴がある女優浅田美代子(62)が17日、都内の樹木さんの自宅を弔問に訪れた。正午前に10分ほど訪れ、弔問後に報道陣の取材に涙を浮かべながら答えた。

樹木さんとの悲しみの対面を「すごく安らかな顔でした」と振り返り、「よく頑張ったね」と声をかけたという。「いつもずっと忙しい方でした。あちらに行っても、知り合いに声をかけられて、『こっちに来ても忙しいのね』って言っている気がします。布(西城)秀樹、森繁(久弥)さん、加藤(治子)さんとか、みんないるから寂しくないと思う」と気丈に話していた。

樹木さんが左大腿(だいたい)骨骨折で入院したこの1カ月、他の見舞いを断っていたにもかかわらず、浅田はほぼ毎日見舞って付き添うことができたという。「入院してから1カ月、ほとんどそばにいさせてくれてうれしかった。身をもって死と向き合うことを教えてくれた。最後の最後まで気丈でした」と語った。死去当日も会っていたという。「明るく、ぶどうを口に含んで『おいしいね』と話していた。まさかその日に…。ビックリです」と絶句した。

自分にとっての樹木の存在について聞かれると「母であり、姉であり、親友でした」としみじみ語っていた。