ジャスティン・ビーバー(24)が「アイデンティティー・クライシス(若者に多くみられる自己同一性の喪失。自分は何なのかという疑問に直面し、心理的な危機状況に陥ること)」に直面しているのではとの懸念が、友人や関係者らの間で広がっているとニューヨーク・ポスト紙が報じている。

先月、モデルのヘイリー・ボールドウィン(21)との電撃婚約から2カ月で、ニューヨーク市内の裁判所で結婚し、世間を驚かせた。8月にはニューヨーク市内で上半身裸で買い物をしたり、高速道路の自転車用通路で泣いている姿をキャッチされた。

さらにボールドウィンとの結婚から1週間後、ロンドンのバッキンガム宮殿前で大道芸人のように弾き語りをするなど、ここ数カ月、奇行が目立っている。

以前から世間を騒がせてはいた。2013年にリオ・デ・ジャネイロで買春宿を訪れ、同年にスウェーデンのツアーバス内での麻薬押収事件、2014年の酒酔い運転で逮捕されている。

マネジャーのスクーター・ブラウン氏は最近のインタビューで、一時はビーバーの夜遊びが毎晩のように続き、「彼は死ぬかもしれないと心配する日々だった」と告白した。

ここ数年は熱心に教会に通うようになり、以前より落ち着いたかに見えるが、昨年、ファンに対し「僕は動物園の動物じゃない」と、写真撮影の禁止を宣言。コンサートで叫ぶファンに激怒してステージを去るなど、自分の名声に抗うような言動が目立つようになった。

ビーバーの元内部関係者は同紙に「今、世間が見ているものは、彼が陥っている混乱の余波だ。彼は今、“アイデンティティー・クライシス”の最中にあると思う」と語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)