初期の肺がんと診断され、今月4日から11日まで入院していた落語家三遊亭円楽(68)が12日、横浜にぎわい座での「三遊亭円楽独演会」で高座復帰した。

約400席が満員になり、円楽は「短命」「浜野矩随(のりゆき)」をつとめた。

終演後、円楽は「何とかやりました。生で聞いてくださるお客さまは本物、いちばん」と感謝し「お客さまは病み上がりって知ってるから優しい。ずっと病気でいようかな」と、笑わせた。

手術が呼吸に与えた影響もあるようだが、円楽は「お客さまには分からない程度のブレスの違いはあるけどね。(今日は)心地よい眠りになるんじゃない。疲れたもん。肺のリハビリになるんじゃないかな」と話した。

今後の治療については「根治を目指して、長旅になると思うけど焦らずゆっくりやっていく」としている。

円楽は「大好きだった(5代目三遊亭)円楽、(立川)談志、(三遊亭)歌丸…みんな向こうに行っちゃったから。僕もそういう立場を目指して頑張る」と、今後への意欲を見せ、自分で運転して劇場を後にした。