「何でもやってくれるんだね…!」

ジャニーズの4人組ユニット、ふぉ~ゆ~が先月22日、都内で、コメディー舞台「ENTA!」の発表会見に出席した。

会見終盤、フォトセッションが行われた。カメラマンたちからポーズを求められると、4人は次々とリクエストに応じていった。会見中にカレーの話題で盛り上がったため、「カレーのポーズ」を求めるムチャぶりもされたが、松崎祐介(32)がジャガイモ、越岡裕貴(32)がニンジンになりきって対応。リーダー福田悠太(31)は「どんどん言ってくださ~い。何でもやりますんで!」と呼びかけた。会場の雰囲気を和ませた。

報道陣の中には、驚いているカメラマンも多かった。「何でもやってくれるんだね…!」「面白すぎるな~(笑い)」。「今日はジャニーズの会見と聞いてきたけど、こういうタイプのグループもあるんだね」と話している人もいた。

4人は98年にジャニーズ事務所入り。11年に「ふぉ~ゆ~」を結成し、KinKi Kids堂本光一(39)主演の「Endless SHOCK」など舞台を中心に活動。三十路(みそじ)を迎えた昨年秋にジャニーズJr.から卒業した。CDデビューしていないメンバーが、グループとしてJr.から卒業するのはジャニーズ史上初めてだ。

下積みを続けて地道にファンを獲得していった結果、出演作品が増えていった。今年はほぼ舞台出演と稽古が途切れることはなく、3月放送の「ダウンタウンDX」で苦労話を明かすなど、バラエティー番組への出演も増えてきた。

関係者は「ふぉ~ゆ~の演技やダンスのパフォーマンス力は、とても安定感がある。CDデビューできなくとも、腐らずに舞台経験を積んできた結果だと思います。固定のファンもしっかりついている中で、確実に知名度も上がっている。地味ですが、『売れて』きています」と説明。演劇関係者も「彼らの主演舞台は、クオリティーが非常に高い。使う側も安心して任せられますね」と話す。

ジャニーズ入所から20年間、腐ることはなかったのか。以前取材した際、辰巳雄大(31)は「僕らのジャニーズ人生、コメディーみたいなものですから。ずっと笑ってました。20年間、常に笑い飛ばしてなきゃ、ここまで来られなかったですね」と笑う。福田は「20年間やってきたことに対する自負はあるので、Jr.を卒業しても、ふぉ~ゆ~としてやることは変わらないです。僕たちだけのエンターテインメントを追い求めていきたい」と言い切った。

同時期にジャニーズ入りしたKAT-TUN亀梨和也(32)やKis-My-Ft2藤ケ谷太輔(31)らの華やかな活躍ぶりに比べると、地味なアイドル街道かもしれない。それでも、一見ジャニーズらしからぬ「なんでもやる」4人は、さらに多くの人々の心をつかんでいきそうだ。