演歌歌手福田こうへい(42)が23日に福島・白河市で行われたコンサート後、吐血など体調不良に見舞われ、緊急手術を受けたことが25日、分かった。

昼夜2公演のコンサートの昼公演後、下血した後に大量に吐血したため、夜の公演を中止し、病院で検査を受けた。正確な病名は不明だが、食道と胃のつなぎ目の亀裂が起きていたといい、医療用のクリップで出血を止める応急処置を受けた。

所属レコード会社によると、福田の出血は続いており、24日は宿泊先で静養した。幸いにも大きな痛みなどはなく、歩行できる状況で、25日には、同県古殿町で行われたNHK「のど自慢」の生放送にはスタッフと相談の上、予定通り出演した。

放送では、痛みを訴える場面もなく、放送後の恒例となっているファンへの歌唱サービスにも応じていたという。番組中にも、福田の大ファンという男性の挑戦者に手拍子を送り、「俺よりなまってるから、(歌に)味があるもの」と気丈に対応した。

レコード会社によると、放送終了後に地元の岩手・盛岡に移動して入院。今後、手術を受けるという。27日に福岡・飯塚市、28日に長崎・諫早市でそれぞれ予定されていたコンサートは中止し、その後の日程は福田の回復具合を待って決める。

 

◆福田(ふくだ)こうへい 本名・福田廣平。1976年(昭51)9月21日、岩手県雫石町生まれ。脱サラして23歳から民謡を始める。11年に「郷土民謡協会民謡民舞全国大会」で内閣総理大臣杯、12年に「日本民謡フェスティバル」でグランプリを獲得。12年10月に「南部蝉しぐれ」で演歌歌手デビュー。13年の日本レコード大賞で新人賞を受賞し、NHK紅白歌合戦に初出場した。紅白は昨年まで4度、出場。血液型O。