故坂本九さんの家族によるユニット「ママ エ セフィーユ」が3日、東京・銀座ヤマハホールでクリスマスコンサートを行った。

坂本さんの誕生日が12月10日で、妻の柏木由紀子(70)の誕生日が同24日。さらに結婚記念日が同8日とあって、記念日が集中する同月に毎年開催しているコンサートで、06年にスタートして今年で13回目を迎えた。坂本さんの「77歳」の誕生日も近いが、柏木は「(亡くなった年齢が)ちょうど娘たちと同じくらいになった。ずっと若いままなので、ズルいですよね」と笑顔を見せた。

長女の大島花子(45)も「同じくらいの年齢になった実感はないんですけど、自分も子育てをしていて、父がどういう思いだったんだろうとか、歌手坂本九を考えるようになりました」。次女の舞坂ゆき子(42)も「同い年とは思えないほど、おしゃべりもしっかりしていたんだなと実感しました」と話した。

今回のコンサートでは、「ショーマン」だった坂本さんの映像を交えながらのフィルムコンサートとともに、「上を向いて歩こう」など坂本さんの名曲を3人で披露した。さらに、坂本さんの生前最後の曲で、現在は中学などで歌い継がれている「心の瞳」のアンサーソングとして制作した「瞳(め)をとじて」(発売など未定)を初披露した。作詞を担当した柏木は「前から書きたいことがたくさんあって、それを形にしました」と明かした。

来年は、坂本九さんのデビュー60周年の記念イヤーになる。イベントやコンサートなどの企画も検討中といい、大島は「201『9』年ですし、父もそういうのが大好きだったので、盛り上げていけたら」と話した。